巨木と水源の郷をまもる会

会の概要

巨木と水源の郷をまもる会 


事務局:高島市朽木能家398


 

事業の目的: 源流の森の保全と源流の郷に暮らす人々の生活や生活文化の保全

 

事業の動機・背景: 旧朽木村に残された、直径1m以上のいわゆる巨木とされるトチノキ60本程度が伐採された。伐採の背景は、複雑で、木材価格の低迷による林業の衰退、山村の産業の空洞化から、若者を中心とした後継者の流出が進行したことや、シカの食害被害の拡大による農林業を主体とした地域産業への絶望感等、社会と自然の両方のひずみが源流域の生活を直撃したことによる。また、皮肉なことに、スギやヒノキを中心とした針葉樹の価格低迷に対し、広葉樹を中心とした、巨木・銘木の需要の増加と価格の高騰が伐採に拍車をかけたこともみのがせない事実である。活動の始まりは、源流の巨木を中心とした伐採という目に見えた形で始まったことをきっかけに、地域の自然崩壊を懸念し、危機感を抱いた人々が立ち上がったことによる。ただ、トチノキ伐採の問題が、単なる自然破壊、環境破壊としての自然保護問題だけではなく、背景に潜む様々な社会問題が複雑にかかわりあった問題であることから、活動の柱を、源流の森の保全活動と源流の郷に暮らす人々の生活や生活文化の保全を目指した活動と定めた。

トチ苗@針江